ときめきメモリアル30周年記念ライブが近づく今日この頃
Twitterではライブに向けてキャラソンに関する投稿をよく見ます
そんな中、ひときわ多く話に挙がるこの曲「10th SMILE」
この曲がなぜ特別視されているのか?
一体何が凄いのか?
”あの曲”との関係は?
自分なりの理解で、考察と感想をたっぷり語っていきます
基本情報
曲名:10th SMILE(=じゅうねんスマイル)
収録CD:ときめきメモリアル The 10th Anniversary~ Love Me Please~
作詞:くまのきよみ
作曲:滝千奈美
編曲:岩崎元是
歌:ときめきスターズ
リリース日:2004/09/23
属性:-
作詞は数多くのときメモソング作曲してきた、くまのきよみさん!
編曲はときメモソングの編曲と言ったらこの方、岩崎元是さん!
ときメモ初代を締めくくる曲に相応しいお二方です
しかし作曲の滝千奈美さんは…おそらくときメモソングとしてはこの1曲のみなのではないでしょうか。思い切った起用ですがこの素晴らしいメロディ…大正解でしたね
歌詞はこちら
各フレーズに括弧書きで担当するキャラ名を書きますが、あまり自信ありませんw(伊集院おらんし…w)
間違ってたら教えてください。
嬉しくて抑えきれない(如月)
なにもかも恋のせい?(虹野)振り向いて微笑み返す(早乙女?)
まっすぐに見つめ合う(鏡)世界中に溢れてる素敵・勇気・夢をぜんぶ(清川)
両手広げ集めたいの(古式)だんだん高まってくる想いはいつでも(全員)
言葉にはできない(藤崎)
「ときめき」(全員)
手をつないで駆け出そう探しにゆこう(館林)
ハートに感じるまま(全員)臆病で泣きムシになる(朝日奈)
それもみな恋のせい?(美樹原)明日に迷うその時はいつも側にいてくれたね(藤崎)
ライバルという名の友達(古式)どんどん膨らんでゆく想いが痛くて(全員)
言葉にはできない(如月)
「だいすき」(全員)
深呼吸して飛び込むそれぞれの夢(清川)
ゴールが近づいてる(全員)だんだん高まってくる想いはいつでも(全員)
言葉にはできない(鏡?)
「ときめき」(全員)
手をつないで駆け出そう探しにゆこう(紐緒)
ハートに感じるまま(全員)どんどん膨らんでゆく想いがはじけて(全員)
大きく叫びたい(虹野)
「だいすき」(全員)
その笑顔に会いにゆこう約束の場所(藤崎)
ゴールはもうすぐそこ(全員)
初代ときめきメモリアルとしての最後の曲
まずはこの曲の立ち位置的な話から語ります。
10th SMILEはときめきメモリアル10周年記念にて発売されたアルバム「ときめきメモリアル The 10th Anniversary~ Love Me Please~」に収録されている最後の曲です。
そして、これ以降、初代ときメモのキャラソンCDは発売されていません。
つまり現状、初代ときメモとしての最後の曲なのです。
厳密には後に出たファンクラブ限定のCDに詩織名義の曲が収録されてるので、初代ときメモ関連の最後の曲というわけではないのですが、"初代ときメモとして"は最後の曲であり、内容的にもこれを意識して作られているのは間違いないだろうと思います。
このアルバム自体が久しぶりに発売された初代ときメモのCDでした。
おそらくこれの1つ前のCDはOVAのサントラになると思います(1999年)。
当時は3が発売されて数年後の、少しときメモというコンテンツの勢いが落ち着き始めた頃だったかと思います(ちょっと記憶が薄いですが)。
こうした中、数年ぶりに発売発表となった初代ときメモの10周年記念CD
特別な1枚であることは言うまでもないかと思います。
そのアルバムの最後の曲。アルバムとして初代ときメモ熱をよみがえらせつつも、再び締める初代ときメモを締める曲。
そんな特別な立ち位置として作られ、そして今もその位置にいる曲なのです。
余談ですが、2003年からときメモに触れた自分にとって、初めてリアルタイムに楽しむことができたのがこのアルバムでした。
そういう意味でも、とても思い入れのあるアルバム・1曲です…
10年の重み
発売当時、初めて曲名を見た時、10th SMILEって凄い曲名だなと思いました
10年ですよ、10年 (10倍だぞ、10倍)
今でこそ、様々なゲームが10周年20周年と言われ、10周年なんて特に珍しくもないように感じるかもしれませんけど、ゲームの歴史を考えても、当時で10年以上続くタイトルというのは限られたビッグタイトルしかなかったと思います。
まして、ときメモのようにキャラクターにフォーカスされたタイトルで10周年というのはかなり稀だったと思います。
当時自分は10代だったので、自分の人生の半分以上も続いていたのか…とよりその重みを感じました。
歌詞もこれまでの曲と違って時系列的には少し先の視点で書かれ、それぞれの恋を歩んできた各キャラの心情の変化や想いを綴ったような内容になっており、10年続けてきたからこその感動がこの曲にはあります。
「♡(ハート)のスタートライン」との関係
「10th SMILE」は「ハートのスタートライン」は続きとなる曲です
これ皆さん気付いてましたでしょうか?
ちなみに私は全然気付かず、発売されて数年してから気付きましたw
おそらくどこにも名言はされていないと思うのですが、歌詞を見ると随所にそうとしか思えない関連性や共通点があり、間違いなくそうだと思われます。
もちろん作詞者も同じです。
そもそも「ハートのスタートライン」自体、ヒロイン全員で歌っている曲にしてはあまり知れ渡っていない曲で、特別視していない方も多いんじゃないかなと思います。
(ライブなどでは歌われていたので、リアルタイムで楽しんだファンの方はそう思わないかもしれません。自分のように後からときメモに触れたファン程この傾向にあるのかなと思います)
なので、この2曲の繋がりに気付かれていない方も結構多いのではないでしょうか。
ハートのスタートラインでは文字通り「スタート」を、10th SMILEでは「ゴール」を意識している曲となっています。
「スタート」してから10年走ってきた、、その続き、「ゴール」。
否応なしに、これまでのときメモの歩みを感じさせられます。
各キャラが歩んできた「ときめき」を感じる最高の歌詞とメロディ
以降は曲に沿って語っていきます。
如月さんの美声から入るAメロ
嬉しくて抑えきれない(如月)
なにもかも恋のせい?(虹野)振り向いて微笑み返す(早乙女?)
まっすぐに見つめ合う(鏡)
如月さんの美声から入るAメロ
「まっすぐに見つめ合う」の担当がテーマBGM「瞳の誘惑」の鏡さんなのがいいですね
こうしてキャラが交互に歌うだけでもうグッと来てしまいます…w
世界中に溢れてる素敵・勇気・夢をぜんぶ(清川)
両手広げ集めたいの(古式)
ここの「素敵」「勇気」「夢」というのは「ハートのスタートライン」の歌詞にも全て出てきます。
昨日と違うステキな気分
勇気を出して受けとめたいの
夢だけ見てた
意識したものでしょうか?流石にたまたまかな?
「スタート」時に抱いていた「素敵」「勇気」「夢」を全部集めたいと言っているように感じられます。
ちなみに両手広げ~のところは見晴が歌ってると長い間勘違いしてました 😇ハズカシー
合唱で入る盛り上がるサビ
だんだん高まってくる想いはいつでも(全員)
言葉にはできない(藤崎)
「ときめき」(全員)
そう、いつでも「ときめき」があったんだ…
他の曲でもそうだけど、ときメモヒロインズの合唱ってどうしてこんなに美声なんでしょうね…
手をつないで駆け出そう探しにゆこう(館林)
ハートに感じるまま(全員)
「ハート」は「ハートのスタートライン」を意識したものでしょう
「手をつないで」も「ハートのスタートライン」に「時には少し~つないだ手をはなしても」という歌詞があり、ずっと手を繋いで一緒に走ってきたんだな…と
あえての?ギャップのある担当割
臆病で泣き虫になる(朝日奈)
それもみな恋のせい?(美樹原)
ここ、朝日奈さんが歌うのがいいですよね
明るい朝日奈さんでもそうなるんだ…と説得力が増します
美樹原さんの声可愛いね😌
恋だけでなく友情も歌った
明日に迷うその時はいつも側にいてくれたね(藤崎)
ライバルという名の友達(古式)
個人的にこの曲で1~2を争うぐらい好きなフレーズです。
なんかいつもここで涙腺に来てしまうんです。。
恋だけでなく、各キャラとの友情をも謳っているのが凄く嬉しくて…
「ハートのスタートライン」でも、以下の歌詞が出てきて、いつでもライバルという名の友達と支え合って来たんだなと思うと胸が熱くなります。
時には少し
少しは傷つけあって
つないだ手をはなしても
君を思って
思わずついた嘘なら
きっとわかりあえる
つまずいた時は手を貸すよライバル
ゴールに向かって走り出すライバル
これって凄いことだなって思うんです。
普通こういう恋愛ゲームのキャラソンって主人公への愛などを歌った恋愛ソングになると思うんです。
でも、この曲は他のヒロインとの友情も歌っているんですよ。
それも10周年記念の曲でです。
様々なメディア展開でヒロイン同士の関係を描いてきたときメモだからこそできることなんだろうと思います。
この表現は流行りすぎてあまり好んで使わないんですが、本当に尊さを感じます…
タイトルの話に少し戻りますが、だから「SMILE」なのだと思ってます。
「LOVE」とかではなく、「SMILE」なのがとても秀逸なワードチョイスだと思います。
ゴールが近づいてる
どんどん膨らんでゆく想いが痛くて(全員)
言葉にはできない(如月)
「だいすき」(全員)
深呼吸して飛び込むそれぞれの夢(清川)
「深呼吸して飛び込む~」の担当が清川さんというのはとてもらしくて好き。
「ハートのスタートライン」にも「準備さえできたなら飛び込むだけね」とあり、いよいよ飛び込む時が来たんだね…
なんとなく、「それぞれの」いうところからと卒業してそれぞれの道に行く、離れ離れになる、ということを連想して寂しさも感じます。
初めて聞いた時、この辺りから強い焦燥感のようなものを感じていました。
なんとなく、もうこれが初代ときメモとしての最後の曲になるだろうなと思って聞いていて、アルバムを最初から聞いて、この曲にたどり着いた時は「終わってほしくない」という思いが凄く強くて…
そしてこの歌詞です。
ゴールが近づいてる(全員)
「ゴール」…?
「ゴール」ってなんだよ…
終わらないでくれよ…😭
「ハートのスタートライン」から走ってきて、とうとう「ゴール」が近づいてきた…
ここで入るギターソロのタイミングがまたいじらしいというか、よくできてます
これまでのときメモの思い出が次々と思い出されて色んな想いが込み上げてきます…
(イメージ的には脳内で各ヒロインのスチルイベントをスライドショーのように流れていく感じです。こうして感慨に耽るとより深く曲に浸れるのでオススメです(何だ))
またここのギターがめっちゃかっこいいんですよね…くそう、好き
しっとりとした落ちサビ
だんだん高まってくる想いはいつでも(全員)
言葉にはできない(鏡?)
「ときめき」(全員)
手をつないで駆け出そう探しにゆこう(紐緒)
ハートに感じるまま(全員)
「言葉にはできない」の麗しい声たまらん…✨
紐緒さんが「手をつないで駆け出そう」と言っているの感慨深い…
と次々に感動が連続しますが、
ああ、いよいよ終わってしまう…と焦燥感もピークになります。。
ずっと「隠しておいた言葉」=「だいすき」の破壊力
どんどん膨らんでゆく想いがはじけて(全員)
大きく叫びたい(虹野)
「だいすき」(全員)
😭😭😭✨✨
ずるい、ずるいよ…!これはずるい…‼️
初めてこの「だいすき」を聞いた時…この破壊力に圧倒されました…
とんでもない破壊力じゃないですか!?
こんなものの数秒にも満たない時間に、全員からそれぞれの愛のこもった言い方でどストレートに告白を一気に浴びて、頭を頭の中が一瞬にして晴れるようでした
そしてずっと抱いていた焦燥感が消えました…
「ハートのスタートライン」では「ずっと隠しておいた言葉」、「飛び出しそうで限界」な言葉はこの「だいすき」だったんです…!
10年間隠しつづけて、どんどん膨らんで、とうとうはじけて、やっとこの最後の最後の曲で初めて言えた、初めて聞けた「だいすき」
こんなのもう感動するに決まってるじゃないですか‼️😭😭😭✨
虹野さんから始まるっていうのも最高…!
あえて詩織じゃないのがいい。
でも詩織以外じゃ虹野さんしか務まらないと思う。
この初っ端の「だいすき」が如何にも女子高生らしいというか、青春!って感じの虹野さんの声だからこそ…
……いや、こんな能書きは不要です!
頑張って言葉にしようとしたけど、まさに「言葉にできないときめき」なんだよこれは!
皆さんがハートに感じるままに受け止めた「ときめき」に言葉は要りませんね…( ;∀;)
その笑顔に会いに行こう
その笑顔に会いにゆこう約束の場所(藤崎)
そして最後のソロフレーズを担当するのは詩織!
俺たちの詩織!!!
詩織しかいないだろう!!!
ヒロインを代表してしっかり最後を締めてくれるようで、ここで詩織が歌うのが凄く好きです
SMILEは主人公の笑顔でもあったんですね…
作中では「約束の場所」に会いに行くのは主人公のイメージがありますが、ヒロインの方も、告白前の緊張だけでなく、その笑顔に会いに行きたい、と前向きに思って向かったのかなと想像すると嬉しくなります。
ときめきメモリアルは終わらない
ゴールはもうすぐそこ(全員)
そしてこの最後のフレーズです…
これがこの記事で一番言いたかったことかもしれません
ゴールは「もうすぐそこ」
つまりまだゴールしていないんですよ…
ときめきメモリアルは終わっていないんです…😭
このアルバムを聞いて、この曲を聞いて、ずっと終わってしまう…と焦燥感や不安を抱いていた自分にとって、凄く救われたんです
凄く救いのある、最高の締め方だと思います
「ときめきオールスターズ」になるか?
途中から感情ダダ漏れで感想を言うだけの語りになってましたが、いかがでしたでしょうか?笑
それでも如何にこの曲が神曲であるかは伝わったかと思います。
自分としてはときメモソングの中でベスト3に入るぐらい大好きな曲で、心を込めて聞くだけでつい涙が出て来てしまいます…w
(昔車で熱唱しながら運転してたら涙で前が見えなくなって事故りそうになりましたw😂)
ですが、この曲には唯一の欠点があります…
それは片桐さんが歌っていないということ!
どうも片桐さんの声優の川口さんが海外に在中ということもあり、調整がつかなかったらしいです。
だから名義も「ときめきオールスターズ」ではなく「ときめきスターズ」なんですよね
いや非常に惜しい…
しかし!30周年記念ライブでは川口さん含めた全ヒロインの声優が出演されます!
そして10th SMILEがライブで歌われることがほのめかされています!
つまり「ときめきオールスターズ」による真の10th SMILE、いや、"30th SMILE"が聞けるかもしれません!
ライブで聞けることを期待して、今回の記事はここで〆ようと思います。
「その笑顔に会いに行こう…」